2005年12月25日
ガラニン
【ガラニン:Galanin】
ガラニンについては医学的な研究がなされています。
・構造・性質:アミノ酸29個からなる直鎖ペプチド
・生産部位・分布
免疫学的陽性物質は哺乳動物の
中枢神経系(視床下部、下垂体神経葉、仙髄)、
末梢神経系(消化管神経線維、膵島神経、膵外分泌腺神経、副腎髄質)、
腺下垂体前葉、
泌尿生殖器系(輸精管、陰核海綿体、膣、子宮)
に見いだされる。
アミノ酸123個のプレプロガラニンからプロセシングされ、2種類のガラニン分子を生じる。
・標的器官
神経系、視床下部、胃腸膵管系。
・作用・効果
神経系:反射抑制、海馬からのアセチルコリン分泌抑制する、抑制性神経伝達物質と考えられる。
腺下垂体:視床下部経由(VIP放出、GRH放出)でプロラクチン、GHの放出を促進。
胃、膵:インスリン、ガストリン、SRIFの分泌抑制
消化管:平滑筋の収縮抑制
胃腸管に対する働きは
→ガラニンを参照
ガラニンとエンテロスタチンが摂食の恒常性を保っている。
ガラニンは
・脂肪食の摂食促進作用,
・胃壁伸展能の亢進による胃排出能抑制作用,
・褐色脂肪組織に分布する交感神経活動の抑制作用があり,
これらが協調的に摂食促進,脂肪蓄積に関与する.
末梢での脂肪蓄積が起こると,レプチンが中枢でのガラニンの作用を抑制し,脂肪蓄積を是正する方向に統合的に作用する.
【ガラニンとアルツハイマー病】
ガラニンは、一般に、アルツハイマーの症状が進んだ患者の脳内に高水準で見つかる物質です。
破壊された脳細胞を修復する役割をもつと思われていました。
最近の研究では、病気の初期には、脳は患者を救うためにこの物質を出すが、これが蓄積すると、それ自身が問題になり、逆に脳を攻撃するようになる。
脳細胞の死と過剰なガラニンがあいまって、患者の記憶喪失が進行し、病状が悪化するとかんがえられています。
投稿者 Dr.Michiko-Daimon : 2005年12月25日 14:06
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://daimon-michiko.com/mt/mt-tb.cgi/301
