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2005年10月03日

チェストベリー

チェストベリー   Chasteberry(Chaste tree fruit)


【学名】 Vitex agunus‐castus

【使用部位】  実

【一般的な使用法】
 ・生理不順に使われる
  月経困難症、続発性無月経、子宮出血、過少月経、過多月経など
 ・乳房痛
 ・黄体機能不全
 ・月経前症候群
 ・女性の不妊症
 ・分娩後の出血をコントロールして、胎盤の排泄を促す
 ・乳汁分泌を増やす
 ・排尿を促して前立腺肥大症を軽減させる
 ・性欲を抑制する
 (修道士は独身生活を容易にするためにチェストベリーの木を噛んだそうです)
 ・その他にきび、神経過敏、痴呆、リウマチ性の状況、風邪、消化不良、
  脾臓疾患、頭痛、偏頭痛、目の痛み、虫刺されに使われる。

【安全性】
 経口で適切に使用するには安全です。
 3ヶ月から1年半の持続的な使用でも安全性が確かめられています。

 ホルモン様の作用があるので、妊娠中と授乳中には使用を避ける。

【効果】
ドイツコミッションEでは、チェストベリーのハーブまたはチンキ剤は
 ※月経前緊張症
 ※月経の愁訴
 ※乳房の圧痛に対する治療薬
 として承認されています。

 ♪チェストベリーは女性ホルモンを正常化します♪

 その生化学は複雑ですが、卵胞刺激ホルモン(FSH)を低下させ、
 黄体化ホルモン(LH)の産生を増大させ、黄体ホルモンの分泌を
 促します。

 このハーブには便利な働きがあって
 黄体ホルモンが出すぎる人には抑えるように、少ない人には補うように
 働きます。
       ↓
 これをアダプトゲン作用と呼びます。

 生理が不順な人は、前半を先週お伝えしたブラックコホシュを使い、
 後半にチェストベリーを使います。

 黄体ホルモンが出すぎて生理前ににきびが出る人は、チェストベリーで
 にきびが軽快すると聞いたことがあります。

 ハーブは不思議ですが、薬と違う点はこのような点ですね。

 
 このような働きから、更年期でも生理が不順になりだしてから
 完全に閉経するまでの過渡期に使うとよいと考えられます。

 更年期には一過性の高エストロゲンな状態が続くと、
 子宮内膜増殖症を発症することがあります。

 多くは一時的なもので、時期がきたらおさまりますが、
 このような状態が続く時に適したハーブだと思います。

 このような働きから、更年期だけではなく、月経不順、月経前緊張症
 月経前気分不良障害、不妊症などに有効性が認められています。

 女性の不妊症にはよく使われるハーブです。
 黄体機能不全を改善して妊娠のチャンスを増やします。
 ただし即効性はないので、3?7ヶ月の使用で効果が現れると
 Natural Medicines Comprehensive Databaseには書いてありました。


【作用機序】
チェストベリーは
 ●ドーパミンと
 ●アセチルコリンと
 ●オピオイドリセプター
 に影響を及ぼすらしい。

 チェストベリーの効果の現れ方は、濃度に依存します。

 *高濃度で使われると脳下垂体のドーパミン(D2)リセプターに刺激性に作用するので、
   ↓
 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)の分泌を妨げ、
   ↓
 プロラクチンの放出を抑えます。

 *低濃度(チェストベリーの抽出物120mg以下)で使用すると、
 プロラクチンの放出が増加します。

 またチェストベリーはテストステロン(男性ホルモン)には
 影響は及びません。
 
 経口で使用するには安全だが、一部の患者様に、胃腸障害、頭痛、
 吐き気、かゆみと蕁麻疹を経験することがあります。
 そして、発疹、にきびと不正出血することがあります。

 ドーパミン刺激性の働くので、ドーパミン(D2)リセプター阻害剤
 であるさまざまな抗精神病薬に影響を与えると考えられます。
 (クロルプロマギン、ハロぺリドールなど)

 このような薬を飲んでいる人はチェストベリーは使えません。 

【他のハーブとの競合】 無し

【他の食品との競合】  無し

【臨床検査に与える影響】  無し

【薬剤との競合】
dopamin anntagonist
ピル
dopamin agonisuto(パーロデル、levodopa)
エストロゲンによるホルモン補充療法

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年10月03日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

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