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2005年09月12日

ブラックコホシュ

ブラックコホシュ Black cohosh

【学名】Cimicifuga racemosa Actaea racemosa
    ラテン語でcimexは虫、fugereは逃げるを意味します。
    草に強いにおいがあって虫除けに利用されます。

【科名】きんぽうげ科

【使用部位】根と根茎

【一般的な使用法】
更年期、陣痛の促進、PMS、生理痛、消化不良、リュウマチ、熱、咽頭痛、咳、虫除け、マイルドな鎮静剤として使われます。
その他、にきびやほくろを除去し、皮膚をきれいにするために使われる、蛇の咬み傷にも使うと。

【安全性】
コミッションEにはapproved herbとして認められています。
経口で適切に利用するなら安全、ただし6ヶ月まで。
ブラックコホシュが肝機能障害をおこすという報告や、自己免疫性の肝炎を起こしたケースが報告されているが、ブラックコホシュが肝機能障害の原因になるという証拠は無い。
使用にあったては、はっきりとわかるまで、肝機能をモニターすることが必要である。

妊娠中は正期産に入るまでは使用禁止。子宮を刺激します。
出産に使用する助産師もいるが、安全だという証拠はなく、安全性を調査する試みもなされたことは無い。

授乳中は大量に飲むと子供に影響(呼吸困難)を与えることという報告があるので使用禁止

【効果】
更年期の症状、ホットフラッシュなどには効果が認められています。
ある程度の患者には、ホルモン補充慮法と同程度の効果がある。
効果が現れてくるにはおよそ4週間を要す。

ただし、乳がんの既往のある人にはホットフラッシュを沈める効果は無いと書いてあります。

【作用機序】
ブラックコホシュのエストロゲン様作用のメカニズムはわかっていません。
子宮内膜に与える影響や、エストレゲン、黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロラクチンなどのホルモンレベルに与える影響も明らかではありません。

実験室では、ブラックコホシュの抽出物はエストロゲンリセプターとは結合せず、動物ではエストロゲン依存性の腫瘍の発育を刺激することが確かめられています。

実験で脳下垂体のLH分泌を抑制し、臨床的に骨芽細胞を刺激することが確かめられています。

ブラックコホシュは選択的にエストロゲンリセプターを調節して、ある組織にはエストロゲン様作用を呈し、ある組織には抗エストロゲン作用をあらわします。動物モデルでは骨には刺激的に、LHは抑制、子宮の大きさには影響は与えないことがわかっています。

乳癌についての研究では、ブラックコホシュは腫瘍細胞を刺激することはなく、かえって腫瘍の発育を抑制するという研究もあります。ただし転移性の乳癌に対しては刺激的に働くことが動物実感で確かめられています。

それゆえ、乳癌の患者や乳癌を発症する可能性の高い患者には使用するべきではありません。

実験では前立腺癌を抑制することもわかっています。

実験ではアドリアマイシン(抗がん剤)やタキソテールの毒性を促進し、シスプラチンの毒性を減少させます。

【他のハーブとの競合】
肝機能に影響を与える可能性があることから、コンフリー、DHEA、カバ、ペニロイヤルオイルなどは使用しないほうが良い

【薬との競合】
乳癌の動物ではシスプラチンの細胞毒性を減少させるので、シスプラチン治療中の患者には使用しない

肝毒性のある薬との併用は避けること(タイレノール、テグレトール、メソトレキセート、アルドメットなど)

【食品との競合】なし

【臨床検査に与える影響】なし

【病気に与える影響】
<乳癌>進んだ乳癌では転移を引き起こすリスクがあるので、乳癌の既往のある人や、発症するリスクの高い人は使わない

<エストロゲン依存性腫瘍>
子宮癌、卵巣癌、子宮内膜症、子宮筋腫の人は使わない

<腎移植>
ブラックコホシュとアルファルファを服用して、拒絶反応が出た症例がある

<肝疾患>肝炎などの既往がある人は:使わない

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年09月12日 |パーマリンクコメント (2)トラックバック (0)

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コメント

こんにちは。
コメントいただきありがとうございます。
平均の閉経年齢は50歳です。正常範囲ではありますが、少し閉経が早いほうですね。体調が不良だということですから、更年期障害の状態と考えてお返事します。

まず患者様を見ていて思うのですが、骨粗しょう症の人が非常に多いです。骨密度の検査を受けてみて、もし骨粗しょう症があるなら、ホルモン補充療法を受けられることをおすすめします。ただし副作用のこともあるので、かかりつけの先生によくご相談ください。

骨粗しょう症がないなら、その他の方法でいいでしょう。
まずハーブですが、バラックコホシュは全例ではないようですが、ホルモン補充療法と同程度の効果が認められるようです。
そこでこのブラックコホシュの推奨量ですが、

※Natural Medicines Comprehensive Databaseには40?80mgで行われた レポートが多いが、1日40mgを推奨量にしています。

※ドイツコミッションEの書籍では1日60mgと記載されています。

試してみようと思われているサプリメントは80mgということですから、飲まれてかまわないでしょうが、使用は6ヶ月までにしてください。そして内服中は念のため、適時肝機能の検査をうけておきましょう。

生理が不順になりだした更年期の初期のころにはチェストべりーも良いのではないでしょうか。先々週のメルマガで取り上げたので、チェストベリーのページを作成しておきますので、ごらんになってみてください。

その他、漢方薬は、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散などを使います。
漢方薬は患者様の状態に合わせて選びます。

患者様によっては非常に漢方薬がよく効く人がいます。

投稿者: 大門美智子 | 2005年10月01日 18:32

初めまして。ブラックコホシュを調べているうちに、こちらのプログに辿り着きました。私は現在47歳です。生理が5ヶ月止まり、身体が不調のため、婦人科に行きホルモン検査をしました。その結果、エストラジオール:20pg/ml、LH:50.6mIU/ml、FSH:77.5mIU/ml でした。先生からは、エストロゲンのホルモン療法をしてみても良いのではないかと言われましたが、迷っています。
乳癌、子宮癌などの既往症はありません。なるべく副作用の無いもので、改善していきたいと考えています。ブラックコホシュが治療に替わるものとして有効という事を知りました。試してみようと思っているサプリメントがあります。1カプセル当たりの成分は、ブラックコホシュ:80mg、テアニン:100mg、イソフラボン:20mg です。ブラックコホシュは取り過ぎと長期服用に注意しないといけないようですが、何かアドバイスを頂けると大変有難いです。また、サプリメントではなく、漢方薬などで良い治療法がありましたら、教えて頂けると嬉しいです。宜しくお願いいたします。

投稿者: mako | 2005年09月30日 15:27

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