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[2005年03月14日]

めまいの代替医療

女性にはめまいで救急病院へ担ぎ込まれている人をよく見かけます。「入院しても結局なんともなくて退院してきました」とおっしゃいます。

更年期以後の女性に多いように思います。結構難治性で長期間わずらう患者様がおられます。耳鼻科を受診してもらったりしても、なかなかよくならないことがあります。

この論文は、こんな患者様にはまたとない朗報と思い、早速コピーしてみました。

Medical Tribune 2005年2月10日号 / Vol.38 NO.6 / P.29 より

Charite Campus Virchow神経科クリニック(ベルリン)のAndrea Radtke博士らは,後半規管型良性発作性頭位めまい(PC-BPPV)に平均 8 週間罹患している患者70例を対象に行った研究から,頭部回転運動を伴う自己治療を自宅で 1 日 3 回実施した患者の多くで症状が消失した,とNeurology(2004; 63: 150-152)に発表した。米国神経学会(AAN)によると,BPPVは50歳以上の人に最も一般的で,男性よりも女性に 2 倍多く見られる。

【良性発作性めまいに有効な自宅療法】

頭部の回転と全身運動で解消

〔ベルリン〕 Charite Campus Virchow神経科クリニック(ベルリン)のAndrea Radtke博士らは,後半規管型良性発作性頭位めまい(PC-BPPV)に平均 8 週間罹患している患者70例を対象に行った研究から,頭部回転運動を伴う自己治療を自宅で 1 日 3 回実施した患者の多くで症状が消失した,とNeurology(2004; 63: 150-152)に発表した。米国神経学会(AAN)によると,BPPVは50歳以上の人に最も一般的で,男性よりも女性に 2 倍多く見られる。

自己治療は補完的に使用

患者の平均年齢は60歳で,70例のうち60例は女性であった。研究では,ベッド上で坐位の姿勢で行う頭部と全身の運動を含む 2 種類の異なる運動療法をテストした。患者はいずれかの療法を医師の指導を受けて 1 回行った。その後,めまいが最低24時間起こらなくなるまで,自宅で 1 日 3 回実施した。1 週間後,Epley変法(MEP)を行った患者37例中35例(95%)で症状が消失し,Semont変法(MSM)を行った患者33例中19例(58%)で症状が消失した。

筆頭研究者のRadtke博士は「大部分の患者は 1 回の治療でめまいが消失したが,一部の患者は完全消失するまでに反復治療が必要であった。このような患者には自宅での自己治療という選択肢を与えると有益であろう」と説明。「治療の失敗はMSM群における治療法の不正確な実施と関連していた。一方,治療に伴う副作用は,両群で有意差は認められなかった」と指摘している。

同博士は,医師または療法士による最初の治療を受けても緩和しなかった患者と,めまいが頻繁に再発する患者に対しMEPを奨励している。

初めての場合は早急に受診を

ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州ピッツバーグ)神経学のJoseph M. Furman教授とノースウェスタン大学(シカゴ)神経学のTimothy C. Hain教授は,同誌に併載された論評(2004; 63: 8-9)で「初めてめまいを経験した人は,疾患または薬剤の副作用といった他の原因が隠れていないかどうかを確認するため,早急に医師を受診すべきである」と指摘。「 4 ? 5 年の期間で良性めまいの頻繁な再発に悩む約50%の人に自宅療法は特に有用である」としている。

両教授によると,臨床的なBPPVの管理はかなり有効で,患者が良性の疾患に罹患している可能性を減少させる 1 つの方法であるという。さらに,病院での治療は,移動した耳石片が外側半規管に侵入することにより時々起きる治療合併症を認識することができる。このため,両教授はRadtke博士と同じように,自己治療は補完療法であると考えている。

Brandt-Daroff法よりも有用

Radtke博士は「今回の結果から,自己治療はPC-BPPVに急速な緩和をもたらすため,療法士が誘導する最初の頭位変化に反応しなかった患者に対しては,特に自己治療を補完療法と考えるべきであることが確認された」と指摘。「自己治療は,頻繁に再発を繰り返す患者にとり有用なツールで,費用と時間をかけずに行うことができる。われわれのデータによると,BPPVの緩和にはMEPのほうがMSMよりも有用であるため,自己治療の第一選択肢としてMEPが奨励される」と述べている。

過去に同博士らは,MEPを実行した患者28例とBrandt-Daroff法(BDE)を実行した患者26例を比較する非ランダム化研究をNeurology(1999; 53: 1358-1360)に発表している。1 週目の成功率はMEP群が64%,BDE群が23%であった。研究チームは「PC-BPPVの自己治療には,従来のBDEよりもMEPのほうが適当である」と結論している。

論評のなかで,Furman教授らは「BDEは 1 週間以上にわたりめまいを毎日繰り返し誘発する必要がある点が不利である。今回の研究では,平均 8 週間後には大部分の患者で頭位めまいが数日以内に急速に消散したことから,自然寛解ではなく治療効果が支持される」と述べている。

MEP法とMSM法を解説

Radtke博士は左耳のPC-BPPVに対するMEPの施行法を次のように説明している。右耳のPC-BPPVについては最初に頭部を右側に回転させ,すべて逆方向に実施すること。

(1)ベッド上に坐位の姿勢で頭部を左側に45°回転させる。仰臥したとき肩の下に来るように背後に枕を置く

(2)素早く仰臥し,肩を枕に乗せ,首を伸ばし,頭部をベッドに付ける。この姿勢で罹患している(左)耳を下にしたまま30秒保つ

(3)頭部を(浮かせないようにしながら)右側に90°回転させ,同じく30秒保つ

(4)身体と頭部をさらに90°右側に回転させ30秒維持する

(5)右体側を下にして坐位に戻る。MEPは 1 日 3 回実施しなければならない。頭位めまいが24時間消失するまで毎日繰り返す

左耳のPC-BPPVに対するMSMは次のように行う。右耳のPC-BPPVについては最初に頭部を左耳の方向に回転させ,すべて逆方向に実施すること。

(1)ベッドに坐位の姿勢で頭部を右耳の方向に45°回転させる

(2)左耳の後ろの頭部がベッドに触れるように左半身を下にして素早く仰臥する。このまま30秒維持する

(3)真上の位置で止めずに頭部と身体を急速に逆側に回転させ,額の右側が下にくるようにする。再び30秒維持する

(4)坐位に戻る

この方法を 1 日 3 回行い,頭位めまいが24時間消失するまで毎日繰り返す。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年03月14日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

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