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[2005年02月09日]

奇跡のホルモン、メラトニン

メラトニン melatonin (N-acetyl-5-methoxytryptamine)奇跡のホルモンといわれています

<メラトニンとは>
1958年にアーロン・ラーナーらが、25万頭の牛の松果体を使用して、N‐アセチルー5ーメトキシトリブタミンを発見しました。これをメラトニンと命名しました。

メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンの一種で,脳下垂体後葉のメラニン細胞刺激ホルモンに拮抗する作用があります。

動物、植物に 存在するメラトニンはすべて全く同じ分子構造です。

私たちの祖先は海の中で発生しました。ですから人の体内のリズム(生物時計)は25時間です。地球の1日24時間とは1時間のズレがあります。それを調整しているのが脳内にある松果体でつくられているホルモン「メラトニン」です。

お日さまの光をあびた後に夜間にたくさん分泌され、明るくなると少なくなるホルモンです。この明暗の周期にあわせて体内時計は調節されます。

メラトニンは6?10歳の時が最も多く作られ、20代になると約半分に減り、30
代になるとそのまた半分に減ります。後は徐々に降下線をたどっていきます。
年をとると、若い頃のように快適な睡眠が得られなくなるのも、メラトニンの分泌が
減少するからだと言われています。

<メラトニンの作用>
●自然に眠った時と同じように熟睡できる睡眠薬、時差ぼけ解消にも使われています
●月経前症状を緩和します
●免疫を賦活して、感染を防ぐ
●脳卒中、動脈硬化、記憶喪失、その他老化に関連したさまざまな病気の予防や治療に役立つ
●抗癌作用
●アルツハイマー性認知症、自閉症、その他精神障害の予防と治療
●メラトニンの抗酸化作用はビタミンEやビタミンCより強いと言われています
そのため老化予防に役に立つと考えられています。

<メラトニンの安全性>
アメリカではすでに発売されている健康食品です。きわめて高い安全性を示しているとは言われえていますが、まだ定かではありません。次のような方は内服に注意が必要でしょう。

1.妊婦あるいは妊娠している可能性のある婦人
 妊娠中、メラトニンレベルが高い数値を示すことは解っています。ただ、メラトニン
 補給剤が妊婦および胎児にどのように作用するかは知られていません。つまり安全性が確立 していないということです。

2.授乳中
 他の多くの体内物質同様、母親のメラトニンは、母乳を通じて新生児の体内へ移
 行します。

3.不妊問題を抱えている夫婦
 メラトニンは大量に服用すると男性の避妊効果があります。

4.ガン患者
 免疫機構のガン、たとえばリンパ腫や白血病などに対して、何らかの悪影響を及
 ぼす可能性は否定できません。

5.ホルモン分泌障害を患ってる人、あるいは経口避妊薬などの、いわゆるホルモン
 剤を服用中の人
 あなたが、何らかの薬を処方されているとしたら、その中にホルモン剤が使用さ
 れているか否かを医師に必ず尋ねる必要があります。

6.鬱病、双極性障害、あるいはその他の精神障害を患ってる人
 メラトニンにそれらの症状を改善する働きがあることは、いくつもの研究で判明
 していますが、まだすべての治療法との相性が確かめられたわけではなく、研究対
 象となった患者も十分ではありません。

7.小児期および思春期の子ども
 彼らは十分な量のメラトニンを分泌しており、自閉症やダウン症候群などを患っ
 ているとき以外は、メラトニン補給剤からいかなる恩恵も受けられません。

<メラトニンを多く含む食物>(食物1g当たりメラトニン量:pg)
 オ‐ト麦   1796  バナナ     460
 トウモロコシ 1366  オオムギ    348
 米      1006  カイワレ大根  657
 ショウガ    583  アシタバ    623
 トマト     500  春菊      417


<実験データー>
聖マリアンナ医科大学、服部淳彦講師によると

若いマウスと年老いたマウス各10匹の松果体を手術で入れ替えたところ、若いマウスはメラトニンの分泌量がへり毛が抜け落ちるなどして老衰死した。

一方年老いたマウスはメラトニンが増加し、平均寿命より30%も長生きした。

どうやら老化予防にはなるようです。

Neurology. 2004;63:757
群発頭痛、前兆を伴う片頭痛と伴わない片頭痛、月経性片頭痛、慢性片頭痛においては、メラトニン濃度に変化があることが判っている。

頭痛疾患にはメラトニンの分泌と松果体の機能が関係しているというデータが増えつつあります。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年02月09日 |パーマリンクコメント (0)

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