肝細胞癌は予後のあまりよくない病気です。
父親も肝細胞癌で亡くなりました。もう4年も前のことです。いろいろ積極的に治療をすることを勧めましたが、治療をしても延命効果は6ヶ月なら、自分は何も治療をしないといいました。抗癌剤で苦しい思いをするならそれもひとつの選択と思われました。結局父の意思を尊重して何もしませんでした。
その頃の私にはサプリメントの知識がなかったので、こんな研究がなされていることは知りませんでした。サプリメントなら父も飲んだかも知れないと思いました。
???????????????????????????????????????
第42回日本癌治療学会より
京都府立医科大学大学院分子生化学・西野輔翼教授が報告された、癌予防に関する最新の研究成果です。
カロテノイドのなかで最も知られているのはβ-カロテンである。しかし,ヒト血中にはα-カロテン,ルテイン,ゼアキサンチン,β-クリプトキサンチン,リコピンなど,β-カロテン以外にもさまざまなカロテノイドが存在する。西野教授らは動物を用いた肝発癌抑制試験で,α-カロテンおよび各種カロテノイドの混合物がβ-カロテンを上回る有意な肝癌抑制効果を示すことを報告している。
この混合カロテノイドはβ-カロテン60%,α-カロテン30%,リコピン 4%,その他 6%という組成だ。したがって,カロテン以外ではリコピンも予防効果を示す可能性が考えられる。そこで,リコピンを豊富に含むトマトジュースをマウスに与える実験を行ったところ,肝発癌が有意に抑制される成績(肝腫瘍数が85%減)を得た。
同教授らはさらに,肝癌患者では健常者に比べ,リコピン,α-カロテンおよびβ-カロテンの血中レベルが低下していたことを踏まえ,肝細胞癌予防を目的としたサプリメントを開発。
1 日量( 4 錠)としてリコピン10mg,β-カロテン 6mg,α-カロテン 3mg,その他のカロテノイド 1mg,ビタミンE 50mgを含むサプリメントを肝硬変患者46例に服用してもらった。その結果,2 年を経過するころから非服用群に比べ,肝細胞癌の累積発生率に明らかな差が見られるようになり,4 年目以降の発生率は非服用群の 3 分の 1 近い12%にとどまり,有意差が認められた。
同教授らはその他,肝癌患者で低く,温州みかんに豊富に含まれているβ-クリプトキサンチンによる大腸癌,肝癌の予防効果(疫学的研究),海草類に多く含まれるフコキサンチンの肝癌抑制作用も認めているという。
????????????????????????????????????????
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年11月29日 |パーマリンク |コメント (0)
食欲を促進するホルモングレリン」に、インスリンの分泌を抑えて血糖値を調節する働きがあるとする研究結果を、自治医大の矢田俊彦(やだ・としひこ)教授、出崎克也(でざき・かつや)助手(生理学)らがまとめ、23日付の米糖尿病学会誌に発表した。
グレリンの機能低下が、肥満に関連した2型糖尿病の〓予備軍〓である高インスリン血症の原因になっている可能性があり、矢田教授は「予防と治療に応用が期待される」としている。
矢田教授らが絶食させたマウスにグレリンを投与すると、インスリン濃度が低下し血糖値は上昇。グレリンを抑制する薬を投与した場合は、インスリン濃度の上昇と血糖値低下がみられ、グレリンのインスリン分泌調節機能が判明した。さらに、膵臓(すいぞう)の細胞にグレリンがあり、インスリン分泌を直接抑制していることも確認した。
もともとグレリンは成長ホルモン分泌刺激ホルモンとして発見されました。
肥満の人は高インスリン血症になりやすいので、このグレリンの機能の低下が高インスリン血症の原因のひとつと考えられています。
私は知りませんでしたが、京都大学病院では、拒食症の患者様にこのグレリンを投与する臨床試験が行われているそうです。
拒食症の患者様は、本当にか細くて風が吹くと骨がポキット折れてしまいそうな気がします。少しでも体重が増えるならなんとすばらしいことでしょう。
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年11月29日 |パーマリンク |コメント (0)
この間からコエンザイムQ10が大もてです。工場では生産が追いつかないという記事もありました。
もともと体内のあらゆる細胞にあり、細胞を活性化させてエネルギー代謝を促進、抗酸化作用もあるという。20歳をピークに減少する。「補うことで小じわが目立たなくなった」「疲れにくくなった」などの報告もあるといい、中高年の強い味方と注目される物質だ。
欧米では1990年代からサプリメント(栄養補助食品)などで一般にも知られているが、日本では2001年に食品向け、ことし10月から化粧品向けにそれぞれ解禁されたばかり。人気が高くて原料メーカーの生産が追いつかず、品切れの製品も出るほど。
サプリメントを扱うのは大塚製薬。「ネイチャーメイド」シリーズで「コエンザイムQ10」(50粒、1869円)を販売している。1粒にコエンザイムQ10を30ミリグラム含む。同量を食品からとるにはイワシで6匹、牛肉では970グラムを食べる必要があるそうだ。1日2粒が目安で、加齢を意識する40-50代の人にお勧めという。
コエンザイムQ10はもともと医薬品として虚血性心疾患や心不全、脳出血の治療に使われていました。
体内でも産生される脂溶性のビタミン様物質です。
ミトコンドリア内でのエネルギー産生に携わり、脂溶性の抗酸化物質としての働きもあります。幅広い有用性から食品材料としての使用に許可が下りました。
食品ではレバー、いわし、さば、ぶりなどの魚類や緑黄色野菜に含まれます。
※うっ血性心不全や高血圧に有効
※パーキンソン病の進行を遅らせる
※免疫機能を増強する
※精子を活発にする
ダイエットのサプリメントとして、最近、脚光を浴びているアミノ酸の一種であるL‐カルニチンは、血液中の脂肪分を燃焼させエネルギーを産生するミトコンドリアの中に送り込みます。体脂肪の燃焼を促進する働きがあるのではということから、ダイエットの補助として注目されています。
このL‐カルニチンとコエンザイムQ10を2ヶ月以上摂取すると精子の運動率が改善するという論文があります。
※糖質をエネルギーに変えて血液中の糖分を減らすことから糖尿病の治療に使われる
※筋ジストロフィーの症状を改善する
※慢性疲労症候群に使われる
<安全性>
経口で適切に使う限り安全(大量に投与した場合はおそらく安全ではないあろう)
外用での使用もほぼ安全
妊娠中・授乳中は安全性の記載がないので使用しない
<副作用>
食慾不振、嘔吐、下痢することがある
<相互作用>
降圧剤との併用は作用が増強する可能性あり注意を要す
糖尿病患者のインシュリンの必要度を減じる可能性あり
ビタミンK様作用があるためワーファリンの抗凝固効果が薄れる可能性あり
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年11月18日 |パーマリンク |コメント (0)
赤ちゃんは誕生直後、胎盤からの栄養補給が切れて起きる一時的な飢餓状態を自分の細胞内のタンパク質をエネルギー源にして乗り切っていることが東京都医学研究機構や長浜バイオ大などのマウスを使った実験で分かった。4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
細胞内で起きるこの現象は自食作用といい、細胞を飢餓状態にすると起きることは分かっていたが役割は不明だった。同機構の水島昇(みずしま・のぼる)室長は「飢餓克服に不可欠なことがはっきりした。人間にも同じ仕組みがあると考えられる」と話している。
実験では誕生直後のマウスに栄養を与えず、細胞内の変化を観察。大きさ0.001ミリ程度の袋状組織が現れ、細胞質のタンパク質を包み込んでアミノ酸に分解する自食作用が、出生から3-12時間後に活発化することが分かった。
動物は普通、食物から吸収したアミノ酸などで生命を維持する。自食作用では細胞内のタンパク質をアミノ酸に分解、エネルギー源などに利用しているとみられる。
遺伝子操作で自食作用が起きなくしたマウス約150匹を誕生直後から飢餓状態に置くと細胞内のエネルギーが低下、約12時間で全部死んだ。普通のマウスは同じ条件で約21時間生きた。
遺伝子操作したマウスの血液や心筋細胞ではエネルギー源となるタイプのアミノ酸の量が普通のマウスの約6割しかないことも判明。自食作用が生命維持の鍵であることが裏付けられた。
とりあえず赤ちゃんの聞きなれない「自食作用」 keep in mindしておきましょう。