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[2004年09月30日]

クランベリー

☆クランベリー Cranberry

アメリカ先住民が薬として使用した歴史があります。
アメリカでは慢性尿路感染症を防ぐ目的で多くの女性がクランベリーのサプリメントを利用しています。

学名:Vaccinium macrocarpon Ait.
別名:ツルコケモモ
使用部位:果実(果実自体は酸味や渋みが強いためシロップ漬けヤジュースまたはソースにして使用される)
作用:尿路感染症

<こんなときに使われる>
尿路感染症の予防と治療
尿失禁の患者さんの消臭のため
尿カテーテルの閉塞を防ぐため(利尿作用あるので)
ストーマの回りの皮膚を治癒させる
その他2型糖尿病、壊血病、肋膜炎などの病気に
利尿・消毒・解熱のためや癌に
食べ物としてジュース・ぜりー・ソースとして使われる
<安全性>
大人も子供もほぼ安全
妊娠中と授乳中:食べ物として摂取するのはほぼ安全
        治療のために使うのはやめましょう(信頼できる情報が不十分なため)

<効果>
◆尿の消臭(尿失禁の方の)
◆尿路感染症
1日300mlのクランベリージュースは再発する尿路感染症を防ぐという報告もありますが、十分なものではありません。再発する尿路感染症に治療目的で使うべきではありません。
濃縮されたクランベリーの抽出物を使用する人はいますが、クランベリーのジュースと同様の予防効果があるという証拠はありません。
神経因性膀胱や留置カテーテルの子供の尿路感染症の予防にはクランベリーの効果がないので、使用するべきではない。

<作用機序>
有効成分:タンニンが複数縮合してできる【プロアントシアニジン】とまだ同定はされていない【高分子物質】

作用機序:これらの有効成分が尿路上皮への細菌の付着を防ぐ
プロアントシアニジンは大腸菌が尿路上皮へ付着するのを防ぐ、しかし付着した細菌を除去することはできない。

培養実験でもクランベリージュースが大腸菌・黄色ブドウ球菌・肺炎桿菌・シュードモナス・プロテウス菌を発育抑制することが確かめられている。

高分子物質が歯周病を引き起こす細菌の付着を防ぎ、胃ではピロリ菌の付着を防ぐ

抗酸化作用や抗癌作用も認められています

<安全性>
大量に(3?4L/日)に飲むと消化器障害や下痢をひきおこす
1日1L以上長期間にわたって飲むと、腎や尿路の結石を引き起こすリスクが上昇する(クランベリーに高濃度の蓚酸が含まれているため、30mlのクランベリージュースには1.9mgの蓚酸を含みます)

<他のハーブやサプリメントとの競合>
なし

<薬との競合>
クランベリーのフラボノイドがチトクロームP4502C9酵素を抑制するので、この酵素で代謝されるセルシンなどの薬剤の作用が減弱する

同様にワーファリンの代謝が阻害されるので出血を引き起こすことがある

<病気との関係>
萎縮性胃炎;ビタミンB12の吸収が増加する
腎結石:クランベリーの抽出物や大量のクランベリージュースは飲まない

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年09月30日 |パーマリンクコメント (5)トラックバック (1)

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この一覧は、次のエントリーを参照しています: クランベリー:

» 胃腸炎ウイルスにクランベリーが有効? from Kashinロンドン留学日記
BBC Healthより。 クランベリー(こけもも)ジュースは内臓に問題を起こすウイルスを撃退する助けになるかもしれない。ジュースは既に尿路感染症の危険を低下... [詳しくはこちら]

トラックバック時刻: 2005年06月09日 01:23

コメント

大門先生、ありがとうございます。
ほっとしました。
今週から病院が変わる予定なので、
新しい担当の先生にも相談してみます。
どうもありがとうございました!!!

投稿者: おれんじ | 2005年08月29日 11:04

おれんじさん、こんにちは。
それはお困りですね。
妊娠中は、まれにそのようなことが起こります。
クランベリージュースも食品として摂取するには心配いらないということですから、予防効果があるという、1日300mlくらいは飲んで差し支えないのではないでしょうか。
ただ、診察して返事をしているわけではないので、責任を持てるものではないことをご了承ください。

膀胱炎の予防には、とりあえず水分を十分に摂ることでしょう。
アロマセラピーでは、ラベンダーのフローラルウォーターで外陰消毒したり、ティートリーオイルで座浴するとよくなったという方も大勢おられます。

詳しくはアロマセラピー診療日誌のブログ
http://daimon-michiko.com/aroma/archives/2004/07/_no19.html
を参考にしてください。

お大事に。

投稿者: 大門美智子 | 2005年08月28日 14:54

こんにちは。初めて質問させていただきます。
今妊娠3ヶ月で、一ヶ月間膀胱炎が治らずにいます。
病院で抗生剤を出され飲みましたが効かず、
現在は何もできずにいます。そんな時に「クランベリーが膀胱炎に効く」との情報が耳に入り、早速クランベリージュースを飲み始めたのですが、よくよく調べてみると「妊娠中は控えた方が」と書いてある
HPも多くあり、とても心配です。
飲まないほうがいいのでしょうか?
もし飲めるとすれば、一日どのくらいの量なら大丈夫なのでしょうか?教えてください。よろしくお願いいたします。

投稿者: おれんじ | 2005年08月27日 09:52

お返事おそくなりました。すいません。
クランベリージュースには高濃度の蓚酸が含まれます。
尿路結石を予防する効果があるわけではなく、かえって結石の原因になりやすい可能性があります。そのため腎結石の既往のある人は大量に飲まないように注意する必要があります。

またアルカリでできるリン酸カルシウム結石に有効かどうか、について調べてみました。

リン酸カルシウム結石は、尿がアルカリ性になった時に出来やすいが、純粋なものは殆ど無く、シュウ酸カルシウムと共存していることが多い。

このことから、クランベリージュースでリン酸カルシウム結石を予防することはできないとおもいます。

今日のブログに尿路結石の食事療法を書いてみました。
こちらを参考にしてください。

投稿者: 大門美智子 | 2005年07月30日 21:49

クランベリージュースの結石予防ですが、尿の酸性化であればアルカリでできるリン酸カルシウム結石には有効で酸性尿のシュウ酸カルシウム結石には無効ということでしょうか?
教えてくださいお願いします。

投稿者: まみ | 2005年07月18日 18:46

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