★不眠症
<いろんなタイプがあります>
入眠障害:寝付けない
中途覚醒:途中で目が覚めてしまう
熟睡障害:ぐっすり眠った気がしない
早朝覚醒:早朝に目が覚めてしまう
※自分がどのタイプか考えてみる
<睡眠障害の原因>
緊張することがあって眠れない
→眠ることに自信がなくなる
→また眠れないのではないかと不安になる
その結果ますます眠れなくなってしまう
睡眠に対するこだわり(睡眠時間は8時間必要などというような)がよくないと言われています。
<睡眠障害を防ぐために>
音楽を聴く
読書をしたりテレビを見る
ストレッチをする
香りでリラックス(アロマセラピー)
自律訓練法も効果絶大です
<体内時計について>
体内時計とは「生物時計」とも呼ばれます。
人間や高等動物の睡眠と覚醒には約1日を周期とするリズム(概日リズム)があります。
その概日リズムを生み出す生体内機構の中枢(生物時計)として働いているのが、脳の深部にある視床下部のうちで視神経交叉部のすぐ上にある「視交叉上核」というところです。
この視交叉上核から覚醒と睡眠の発現をもたらす神経機構へ伝えられ、神経活動によって睡眠と覚醒の概日リズムが生み出される仕組みになっています。
私たち生物は海のなかから発生しました。だからミドリムシのような単細胞の生物から哺乳動物まで、私たちの生物時計は潮の干満と同じ約25時間という内因性リズムを持っています。
睡眠・覚醒、活動・休止などの行動や認知などの高次脳機能のみならず、体温、血圧、脈拍といった自律神経系、コルチゾール、メラトニンなどの内分泌ホルモン系、免疫、代謝系などにも約1日を周期とする生体リズムを発現させ、人間や動物が1日の昼夜リズムに従って、効率よく、しかも快適に生活できるように調節する働きをしています。
さまざまな生体機能は夜と昼の環境に応じて変化するとともに、このような昼夜の環境が消失した条件でも固有の周期性を持って活動することが、実験で確かめられています。
しかし、25時間の周期では1日に1時間ずつずれていきます。
このようなずれを24時間の周期に合わせる働きは生物時計の同調機構とよばれています。
赤ちゃんがよく昼と夜さかさまの生活をすることがありますね。これはまさしく人間の25時間という生物時計のせいだと本で読んだことがあります。
このずれを正すように作用するのが、今注目をあびている「メラトニン」というホルモンです。
視交叉上核からの神経伝達経路は眼から入った光の信号が視神経を経て視交叉上核へ伝えられ、上頚神経節を経て、松果体に達する神経系路を持っています。
松果体でメラトニンというホルモンが産生され、血中メラトニン量は夜に高値を示し、昼間にはほとんど検出されません。昼間に光を14時間あびた後にメラトニンの産生は増加します。ですから昼の間にしっかり光をあびることが大切です。
このようにメラトニンは、昼間の明暗サイクルにより変化することから、内因性リズムを持つ生物時計に24時間の指標を与える働きをしています。
夕方から夜間にかけて血中メラトニン量が増加すると、視交叉上核と全身の臓器にあるメラトニン受容体に情報が伝えられ、夜間、休止した方がよい各臓器に生体変化を起こさせます。
脳では睡眠中枢を優位に働かせて睡眠を起こさせ、副交感神経を優位に保つことにより自律神経系を鎮静させ、代謝では同化作用を起こし、免疫系を賦活させるのです。
昼間に血中メラトニンが低下、消失すると脳の覚醒中枢が優位になり、目覚めて活動し、自律神経系においても交感神経系支配が優位となり、内分泌系機能もそれに適した状態がつくられるのです。
胎教教室で少しメラトニンについてお話することがあります。胎児に日周リズムができるのは、受精後24週から30週の間であることが確認されています。
母体内の赤ちゃんは母親のリズムの影響下にあるので、胎児に生物時計が存在するかどうかについては結論はでていません。
けれども、妊娠中もお母さんが規則正しい生活をしたほうがよさそうな気はしますね。
参考図書:大月書店「生物時計の謎をさぐる」ジョン・D・パーマー著
<不眠を解消するアロマセラピー>
♪真正ラベンダーの芳香浴
ティッシュペーパーを4つ折にして、4?5滴ラベンダーの精油をたらします。これを枕の下に入れるか、またはディフューザーまたはアロマポットを用いても良い。
昨年のアロマセラピー学会関西地方会で聞きました。ティッシュには少し多い目の4?5滴使用したほうが良いこと、これで老人病等の入眠剤の使用がずいぶん少なくなるそうです。
ハーブの本を読んでいると、ドライハーブを袋に詰めて枕の下に入れておく方法もあります。こちらはドリームピローと夢のある名前が付いています。
♪その他イランイラン、プチグレン、カモミール・ローマン、レモン・バーベナなど不眠に効果のある精油
このような精油を芳香浴してもかまいませんし、2?3%濃度でオイルを作ってマッサージするなり、みぞおちに塗布しても良い
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年09月27日 |パーマリンク |コメント (0)