☆アロエ Aloe
学名:Aloe forex Miller
別名:ケープアロエ
アロエベラ
キュラソーアロエ
キダチアロエ
有効成分:1,8ハイドロキシアントラセンに瀉下〈便通を促す)作用があります
適用:便秘
禁忌:腸に通過障害がある時
クローン病のような腸の炎症性疾患があるとき
原因のわからない腹痛
12歳以下の子供
妊娠中
副作用:
消化器にさしこむような痛みがあるときは、減量する
長期連用すると、電解質バランスが崩れる
(カリウム欠乏、アルブミン尿、血尿)
カリウム欠乏は心機能を障害し、筋力の低下を引き起こすので、ジキタリスや利尿剤、コルチコステロイドを併用している時には注意を要す
推奨量:ハイドロキシアントラセンとして20?30mg
生理活性:
瀉下作用
実験的胃潰瘍の発生を抑制する
インドメタシン胃潰瘍を抑制する
アロエ軟膏は熱傷、凍傷、皮膚感染症、皮膚炎、湿疹、創傷に効果あり
<その他>
抗菌作用:ピロリ菌の発育を抑制する、MRSAの発育抑制
抗ウィルス作用:単純ヘルペスウィルス1型、2型
帯状疱疹ウィルス
インフルエンザウィルス
「アロエの臨床効果は実証されていない」という論文があります
〔独ウィースバーデン〕 近年,アロエ商品がブームで,さまざまな症状や疾患に効果があり,癌に対しても有益であると言われているが,実際はどうなのか。ウルム大学病院(ウルム)薬理毒性自然療法研究所のVanessa Sterk博士によると,臨床的にはその有効性と安全性は実証されていないという。
下剤としても安全性に懸念
アロエはユリ科に属する植物で,約300種類が存在する。そのなかで,有効成分が含まれ,製剤になりうるのはアロエ・ベラ(アロエ・バルバデンシス,キュラソウ・アロエ)と,南アフリカ原産のアロエ・フェロックス(アロエ・カペンシス,ケープ・アロエ)である。
キュラソウ・アロエやケープ・アロエなどの製品は,ダイオウ根茎やセンナ葉と同じヒドロキシアントラキノン系の生薬に分類され,薬局では下剤として売られている。特徴的な有効成分はアロインやアロエ・エモジンといったヒドロキシアントラセン誘導体で,葉の表皮に存在する。このため,肉厚な葉を圧搾し,その茶色のアロエ液を蒸発乾燥させるか,または自然乾燥させたものが製品となる。
ヒドロキシアントラキノン系生薬の緩下作用は数多くの研究で実証されているが,ヒドロキシアントラセン誘導体に関しては,遺伝子毒性や発癌性の可能性を示唆するデータもあり,今後は便益性とリスクのバランスを考慮していかなければならないだろう。
一方,アロエジェルはアロエ液とは異なり,アロエ・ベラや他のアロエ種の葉の表皮を除去して葉肉を圧搾または抽出し,安定させるために保存料を添加する。このため,本来は,使用直前にアロエ・ベラの葉からジェルを抽出するのが理想的だ。アロエジェルは濃縮物や凍結乾燥エキスとして市販されているものがほとんどである。その成分は“アロエ・ベラ”と表示されていることが多いが,主成分は水で,アセマンナンなどの多糖体やアミノ酸,脂質,ルペオールなどのステリンが含有されている。ジェルには,アロインのようなヒドロキシアントラセン誘導体が含有されていてはならないため,メーカーサイドでその確認試験が行われているが,信頼性のある分析法で実証されていることはまれである。
圧迫潰瘍や放射性皮膚炎には無効
アロエジェルは,化粧品では保湿成分としてクリームやボディローション,シャンプー,日焼け止め剤などに添加されている。また,民間薬として,特に擦過傷や火傷に対して局所的に用いられている。アロエジェルには抗炎症作用があり,創傷の治癒を促進することがin vitro,in vivo両試験で確認されている。しかし,臨床比較試験では,その有効性はほとんど実証されなかった。例えば,圧迫潰瘍の治療でアロエジェルを補助的に用いても,治癒が早まることはなかった。また,照射療法で予防的にアロエジェルを使用しても,照射療法後の放射性皮膚炎を軽減することはできなかった。
ここ数年来,アロエジェルをベースとした高価なサプリメントや栄養ドリンクの売上高が上昇している。含有成分の含量や組成表示を見ると,お粗末なことが多いが,アロエ・ベラは“薬用植物の女王”として賛美され,さまざまな用途が魅惑的にうたわれている。例えば,アロエ・ベラジュースを定期的に摂取すると,体調不良をはじめ,関節炎や喘息,神経障害,更年期障害,高血圧,甲状腺障害,腎結石,癌にも有益とされている。
アロエブームにまどわされず,臨床試験でアロエが治療にどの程度重要な役割を果たすのか明確に定義できるようになるのは,まだ先のことになりそうだ。
投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年09月27日 |パーマリンク |コメント (0)