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2005年06月22日

天天素(天天素清脂こう嚢):マジンドール

天天素の分析結果が厚生労働省のHPに発表されています。

ダイエット用食品「天天素(天天素清脂こう嚢)」(マジンドール等を含有する無承認無許可医薬品)によると疑われる健康被害について


シブトラミンだけではなく、マジンドールという食欲抑制剤(麻薬及び向精神薬取締法の向精神薬に該当) が含まれています。

マジンドールについても調べてみないといけなくなりました。

サノレックス錠(マジンドール)添付文書

添付文書では動物実験で胎児に毒性があることはわかりますが、実際にヒトが内服して異常があったという報告があるにかどうかわかりません。

問い合わせるとノバルティスファーマのMRさんが、文献をFAXしてくれました。
その文献を読むと、スイスのDrug Monitoring Centreの報告がのっていました。
妊娠初期に内服した20例の報告があります。

2例は流産、
1例は母親のうつ病のために中絶、
4例の早産があり、そのうちの1例に多発奇形があり死亡、
残り13例は満期産で健康な赤ちゃんを出産しています。

20例のうち異常があったのはたった1例ではありますが、妊娠中にMazindolを使用するべきではなく、何らかの避妊が必要と結論しています。

動物実験(ラット)では比較的大量投与で新生児死亡が増加し、肋骨の異常が増加するが、ヒトでは同じような事実は認めていないとしています。

【Med J Malaysia Vol48 No2 June 1993より】

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年06月22日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

2005年06月11日

脳卒中後の骨折予防に葉酸とビタミンB12

日々の生活に注意して脳卒中になることを防ぐのが一番大切です。
しかし、不幸にして脳卒中を起こした場合には、骨折を防ぐということは、本人のQOLを高めるためにも、介護の負担を減らすという意味でも、とても重要なことです。

小脳出血の既往のある患者様がいっていました。、やはり運動機能が犯されるのか、
「よくこけるし、少しの段差でもとっとっとっと、止まらなくなったり、体が回転したりすることがあります」

骨折しやすくなることがよくわかります。
もし家族が脳卒中を起こすようなことがあれば、このようなこともしっかり覚えておいて役立てようと思いました。


◆JAMA(2005; 293: 1082-1088)より

見立病院(福岡県田川市)の佐藤能啓氏らは,脳卒中後に葉酸およびビタミンB12を摂取した患者はプラセボ群と比べて大腿骨頸部骨折のリスクが減少するとJAMA(2005; 293: 1082-1088)に発表した。

脳卒中患者は大腿骨頚部骨折が健康な人に比べて2?4倍高くなります。
これは、脳卒中患者の血漿ホモシステイン値が高いことが骨粗鬆症の原因となり、転倒しやすいために骨折を起こしやすいと考えられます。

脳卒中患者628例を対象に葉酸  5mg と ビタミンB12 1,500μgを摂取する群(314例)とプラセボを摂取する群(314例)に分け,大腿骨頸部骨折の発生を検討しています。559例が 2 年間のフォローアップをうけた結果です。

骨折を起こした人は、葉酸とビタミンB12投与群ではたった6例でしたが、プラセボ群は27例でした。

また血中ホモシステイン値は投与群は38%減少、プラセボ群は31%増加していたそうです。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年06月11日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

2005年06月09日

オレンジより蜜柑

ミカンを多く食べると肝機能障害や動脈硬化の予防に役立つ可能性があることが、果樹研究所(茨城県つくば市)などの調査で6月8日までに分かった。

同研究所と国立長寿医療センター(愛知県大府市)が、温州ミカンの産地として有名な静岡県三ケ日町の男女1073人を対象に調査した。

その結果、ミカンに含まれるカロテノイドの一種、ベータ・クリプトキサンチンの血中レベルが高い人ほど、アルコール性肝障害の指標となるガンマGTP値や、動脈硬化の度合いを示す数値が低かった。同じカロテノイドの一種で、緑黄色野菜に多く含まれるベータ・カロテンについても同様の結果だった。

ミカンは、オレンジの約10倍のベータ・クリプトキサンチンを含み、過去の調査ではミカンを多く食べると血中濃度が高くなることが分かっている。

それでは今度から、オレンジを買う代わりに蜜柑を買いましょうと思ってしまいますね。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年06月09日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

妊婦のダイエット、子は肥満

低出生体重児とは出生時の体重が2500グラム未満の赤ちゃんのことです。
2003年に生まれた新生児のうち9.1%の10万2320人が低出生体重児だったことがわかりました。

出生率が減少する中で低出生体重児は増加傾向にあります。1992年には6.7%ですから、いかに体重の小さな赤ちゃんが多くなっているのかわかりますね。

小さく生んで大きく育てたらよいという人もいますが、とんでもない、低体重児や胎児期の栄養不良が循環器疾患や糖尿病、高血圧といった生活習慣病につながるということがわかってきました。

低出生体重児は、やせている母親の妊娠中の体重増加量が7キログラム未満だった場合などに、出生割合が高いと報告されています。

妊娠中はダイエットなどせずに、赤ちゃんのために十分栄養をとらなくてはなりません。

このたび、京都大学な産婦人科学教室藤井教授のグループがマウスでの実験結果を米医学誌セル・メタボリズムに2005年6月8日、発表しました。

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妊娠後半期のマウスの栄養を約30%減らしたところ、生まれたマウスの体重は通常に比べ17%少なかった。急速に発育し間もなく通常と同じまで体重は増えたが、糖尿病に近い状態になった。

 その後成長期に高脂肪の餌を与えると肥満になり、食欲を抑えエネルギーを消費する働きのあるレプチンというホルモンを投与しても食べる量は減らず、エネルギーを体内にため込んだ。体重は正常なマウスより約15%多くなった。

 コレステロールの代謝に異常があるためとみられ、レプチンの分泌時期は通常とずれ、基礎代謝も変化するなど身体が変調し、肥満を加速させていた。

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人の場合も同じことが言えると思うので、注意が必要ですね。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年06月09日 |パーマリンクコメント (0)トラックバック (0)

2005年06月07日

レモングラス

今日は夏らしく涼やかな感じのするレモングラスについて調べてみました。
久しぶりにレモングラスのハーブティーを飲みました。
口の中がちょっと消毒されるような、ピリピリするような感じがしてさわやかです。
マウスウォッシュにいいかもなんて思ってしまいました。

 Natural Medicines Comprehensive Databaseで調べてみました。

 名称  レモングラス
 英名  Lemon Grass
 学名  Cymbopogon citratus
 科名  イネ科
 分類  多年草
 和名  レモンガヤ
 別名  Melissa Grass
 用途 消化器障害、胃痛、高血圧、痙攣、神経痛、嘔吐
    咳、リュウマチ、発熱、消耗性疾患に使われます。

 エッセンシャルオイルは頭痛、腹痛、胃痛、筋肉痛に
 食品として調味料として
 工業用には石鹸や香水に、
 ビタミンAと天然シトラールを合成する際に使われます。
  
 安全性
 食品として摂取するには安全
 医療目的に短期間使用(2週間以内)するのは安全であろう
 芳香浴もほぼ安全
 妊娠中は使用してはいけません(通経作用があるので)
 授乳中も十分な情報がないので使わないほうがよい

 作用
 エッセンシャルオイルは
 ・ゲラニオール、
 ・リモネン、
 ・アルファ-ピネン
 ・アルファ-テルピネオール含みます。

 抗菌作用があります。
 ・アシネトバクター属calcoacetica、
 ・エンテロコッカスフェカーリス、
 ・大腸菌、
 ・肺炎桿菌、
 ・緑膿菌、
 ・サルモネラ属種、
 ・霊菌、
 ・黄色ブドウ球菌
 ・カンジダ・アルビカンス
 グラム陽性とグラム陰性菌に対して試験管内で抗菌活性を示すます。
 
 シトラール(65-85%)を含みます。
 シトラールが中枢神経系抑制剤であるけれども、鎮痛薬、解熱剤と
 抗酸化作用(子宮で月経の流れと同様に)を持つと考えられます。

 ◆レモングラスの記憶に関する論文があります。

 30歳前後の健常者に語想記課題中の脳血流量の変化を、
 無臭、ラベンダー、レモングラスを吸入して実験します。

 すると、レモングラスを吸入したとき前頭葉、側頭葉の
 酸素ヘモグロビン濃度が増大し、記憶力が向上する
 という論文があります。

 (臨床脳波、44:86‐92,2002
  平田浩一:香りがもたらす脳血流変化より) 

 血流量の変化がレモングラスのどの成分によるのかは
 わかっていませんが、脳血流量の増加だけではなく、
 不安、不快、怒り、うつなどを沈静化したという結果が
 示されています。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2005年06月07日 |パーマリンクコメント (2)トラックバック (0)

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