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2004年11月09日

細胞内の蓄えで飢餓克服 誕生直後の赤ちゃん

赤ちゃんは誕生直後、胎盤からの栄養補給が切れて起きる一時的な飢餓状態を自分の細胞内のタンパク質をエネルギー源にして乗り切っていることが東京都医学研究機構や長浜バイオ大などのマウスを使った実験で分かった。4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

細胞内で起きるこの現象は自食作用といい、細胞を飢餓状態にすると起きることは分かっていたが役割は不明だった。同機構の水島昇(みずしま・のぼる)室長は「飢餓克服に不可欠なことがはっきりした。人間にも同じ仕組みがあると考えられる」と話している。

実験では誕生直後のマウスに栄養を与えず、細胞内の変化を観察。大きさ0.001ミリ程度の袋状組織が現れ、細胞質のタンパク質を包み込んでアミノ酸に分解する自食作用が、出生から3-12時間後に活発化することが分かった。

動物は普通、食物から吸収したアミノ酸などで生命を維持する。自食作用では細胞内のタンパク質をアミノ酸に分解、エネルギー源などに利用しているとみられる。

遺伝子操作で自食作用が起きなくしたマウス約150匹を誕生直後から飢餓状態に置くと細胞内のエネルギーが低下、約12時間で全部死んだ。普通のマウスは同じ条件で約21時間生きた。

遺伝子操作したマウスの血液や心筋細胞ではエネルギー源となるタイプのアミノ酸の量が普通のマウスの約6割しかないことも判明。自食作用が生命維持の鍵であることが裏付けられた。

とりあえず赤ちゃんの聞きなれない「自食作用」 keep in mindしておきましょう。

投稿者: Dr.Michiko-Daimon|投稿日:2004年11月09日 |パーマリンクコメント (0)

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